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2018.05.18
Windowsのシェアトレンド
Microsoft Windows 10(2015年7月29日に一般リリース)の登場から2年ほどたった、2017年8月の統計で、興味深いことがあります。
2017年8月度における、モバイルを除くデスクトップ向けOSシェアに関する統計です。Windows系が90.7%と圧倒的なシェアを占め、それにMac系が5.94%、Linux系が3.37%で続いています。
しかし興味深いのは、各OSをバージョンで細かく見ていった時の状況です。Windows系でトップのシェアを占めているのは、2009年の登場から8年がたっているWindows 7でその割合は、なんと48.43%というもの。
最新WindowsであるWindows 10は27.99%に留まっています。さらに、2014年4月でサポートが終了しているWindows XPが根強く6%程度のシェアを保っていることも驚きです。
なお、Windows 10の1世代前であるWindows 8系は8.0と8.1をあわせても7.3%のシェアにとどまっていることもわかり、「MicrosoftのOSは一つおきにヒットする」という都市伝説を裏付けるような状況がみられます。
各OSシェアを時系列のトレンドで見たグラフがコレ。2016年以降もWindows 7(青)は50%を上限に高止まりしていることが一目瞭然で、Windows 10(緑)が緩やかな上昇トレンドを見せていることもわかります。Windows 10の増加分は、Windows 8.1やWindows XPの減少分からそのままシフトしている様子もうかがえます。
Windows 7が根強い人気を保っているのは、どうやら最大のカスタマーである企業ユーザーの動向であるといえる模様。日々の業務を安定的に進める必要性が高い企業ユーザーの場合、大きな問題もなく稼働しているWindows 7のマシンをWindows 10にアップグレードするリスクをとる必要に駆られていない状況があるようで、これはWindows XPからWindows 8系への移行があまり進まなかった時の状況と似たものが感じられます。
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