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2011.11.06

ITは果たして人間に福音をもたらしているのか?

この20数年、ITの進化と共に生きてきた私にとって、PCやIT技術の進化は多くの恩恵をもたらしました。

とても便利になったし、使いこなしたらこれほど楽しいものはないです。
それになにより、23年会社を続けてこられたことも、IT技術の進化におうところが大きいのです。
私の会社が継続していること、それこそ私にとっての大いなる恩恵なのです(笑

しかしそれでも総合評価としては間違いなく+なのだけれど、やはり負の側面もあるのかもと最近考え始めています。
それは人間がITで便利になったために失っていく「知覚」とも言うべきものがあるからです。
 
漢字をかけなくなった(ワープロ、パソコン)
物忘れがひどくなった(携帯、パソコン)
道を覚えられなくなった(カーナビ)
ものを考えなくなった(インターネット)
足腰が弱くなった(運動不足・・・ん?^^)
 
ともあれ、「加速マシン」「蓄積マシン」であるパソコンやインターネットの出現で私たちは思考と記憶を放棄し始めているのではないか・・・と心配になります。
 
facebookで人の意見に「いいね!」と同調するだけで自分の意見を言わない。
ネットで見つけた論文や意見を「コピペ」して編集するだけのブログ・・・
 
身近にある危険な徴候。コワイですよね。
 
だから私はこうして愚にもつかないブログを自分の頭で必死に考え、夏休みの日記の宿題みたいに馬鹿みたいに書き綴るのかもしれません。
 
高校時代に読んだある哲学者の言葉に、「キャベツの頭のまま死にたくはない」というのをみつけ、15歳の私はいたく感動したものです。
 
どうだろう。私の頭の中はキャベツに逆戻りしてはいないか?

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