スタッフブログ
2008.02.23
Microsoft社とLotus社
今朝流れたNHKのニュースを感慨深く見守りました。
Microsoft社が基本ソフト(OS:windows)の技術情報を公開するというのです。
いままでOSの技術独占によって他のアプリケーション開発会社に対して優位な立場を利用し、業績を上げてきました。
たとえば、日本ではジャストシステム社の「一太郎」というワープロソフトがありますが、MS-DOSの後半に一太郎は日本語ワープロの70%くらいのシェアを持っていました。
ここへMicrosoft社がワードというソフトを出して対抗した時のことが思い出されます。
基本のOSがwindows3.1、windows95と変わるたびに一太郎は対応がワードよりも出遅れます。新しい機能への対応は社内で情報があるMicrosoft社にかなわないからです。
そうやって日本語ワープロの分野でMicrosoft社の優位はゆるぎないものになっていきました。
表計算の世界では同じようにLotus社のLotus123が消えていきました。
このようなMicrosoft社のやり方は、ひとつのビジネスモデルではありますが、OSだけを供給していた30年~25年前は良いとしても、各種アプリケーションソフトを販売するに至っては「独占禁止法に違反する」ということで常に法廷闘争に持ち込まれていました。
結果として先日ヨーロッパにて800億円の罰金が科せられています。
この方針決定により、各種アプリケーションが安価に(マイクロソフト社への権利料がないため)たくさん(マイクロソフト社と契約しなくても開発可能になるため)出てくることが期待されています。
ソフト業界をめぐる権利の考え方は、大きな岐路に立ちましたね。
30年前からの業界のことを考えるととても感慨深いです。
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