スタッフブログ

2005年11月

2005.11.09

脳につながる部品

 次の失われた機能を人工的に再現しようという試みは、聴力です。人工内耳という補聴器よりもさらに強力な集音マイクのシステムです。

人工内耳は意外にも体外に出ていて、直径3cmくらいのスピーカーに似た円形のマイクは頭皮に埋めた磁石でくっついて頭に固定されていました。
音はケーブルを通じて耳から、内耳の鼓膜へ直接振動を伝える仕組みです。

ほとんどの聴力障害者は、音が聞こえないために言葉の発達も遅れるようですが、この治療を施した子供の発達はたいへん著しいものがありました。小学生の子供がだんだんと明瞭な発音で話せるようになるのは感動的です。人工内耳をつけた後、2年から3年のトレーニングと数回の調整手術が必要らしいが、得られるものがとても大きいと思いました。

このような技術はとてもすばらしく見え、一緒に見ていた9歳の子供に思わず、こんな人の役に立つ技術者になったらどうだ?と勧めてみました。(笑)。
息子は理科系の科目にしか興味を示さない、私とよく似た子供なのです。

「考えてみる」それが彼の答えでした。

         人工内耳が入ってる?

2005.11.09

脳につながる部品2

   人工角膜-視力を取り戻す

 シリーズ「サイボーグを技術を語る」の三回目は視力です。
これは聴力よりも感動しました。脳は角膜(レンズ)を通して、像を網膜に結びそれを視神経を通して脳で映像として感じます。

番組では光を感知できない男性の右目に小型カメラを装着し、映像を100個の光の点に変換し、その信号を脳へつなぎます。(説明がアバウトでスミマセン、知識がたりません)脳は光の濃淡を感じるだけですが、それでも男性は始めて装着したときの感動を、白黒ではあるが町中の光がキラキラとかがやきそれは美しかった・・・と語りました。
見えない状態とたとえ未熟なドットではあっても、自分の前に広がる世界を感じることはこの上ない喜びのようです。
実は当時の研究者が亡くなって、装置の老朽化とともに100個あった点は今8個しか見えないようです。しかし彼はその装置を使い続けています。

カメラを装着した姿は、まったくSFに出てくる近未来のソルジャーそのものです。赤外線感知、ナイトスコープ、そんなものを想像させる特殊装置でした。カメラの映像をコンピュータで見る技術には毎日触れています。
それがどうやって脳につながるのか・・・考えただけで、身震いがしますが技術はもうそこまで来ています。

先天的障害や事故によって視力をなくした人が、カメラを使って動く映像をリアルタイムにフルカラーで見ることができたら、そしてその手術が簡単に出来るようになったら・・・なんてすばらしいことでしょう。
心からそう思いました。

私は以前タイムマシンになぞらえて、ネットにつながる人間は時間を節約できるという点でタイムマシンを手に入れたようなものだと書いたことがあります。そして別の視点をとれば、生身の人間では出来なかったことが出来るようになるという意味で、ネットにつながるコンピュータを駆使する人間はサイボーグになっていくと思ったことがありました。

今、情報を得るという行為、論理的な側面だけでなく、物理的に有機体が無機質なマシンであるコンピュータとつながりつつあります。合体といってもいいかもしれません。それこそサイボーグの誕生です。

このような生命にかかわる技術は不利益をカバーしている場合はとてもすばらしいのですが、いざその技術が人間の欲望を満たす方向へ進み始めたときに、とても恐ろしい影を帯びてくることは良くあります。

明日はそのあたりの分野へ入っていきましょう。

2005.11.09

脳につながる部品

 

次の失われた機能を人工的に再現しようという試みは、聴力です。人工内耳という補聴器よりもさらに強力な集音マイクのシステムです。

人工内耳は意外にも体外に出ていて、直径3cmくらいのスピーカーに似た円形のマイクは頭皮に埋めた磁石でくっついて頭に固定されていました。
音はケーブルを通じて耳から、内耳の鼓膜へ直接振動を伝える仕組みです。

ほとんどの聴力障害者は、音が聞こえないために言葉の発達も遅れるようですが、この治療を施した子供の発達はたいへん著しいものがありました。小学生の子供がだんだんと明瞭な発音で話せるようになるのは感動的です。人工内耳をつけた後、2年から3年のトレーニングと数回の調整手術が必要らしいが、得られるものがとても大きいと思いました。

このような技術はとてもすばらしく見え、一緒に見ていた9歳の子供に思わず、こんな人の役に立つ技術者になったらどうだ?と勧めてみました。(笑)。
息子は理科系の科目にしか興味を示さない、私とよく似た子供なのです。

「考えてみる」それが彼の答えでした。

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2005.11.09

脳につながる部品2

 

シリーズ「サイボーグを技術を語る」の三回目は視力です。
これは聴力よりも感動しました。脳は角膜(レンズ)を通して、像を網膜に結びそれを視神経を通して脳で映像として感じます。

番組では光を感知できない男性の右目に小型カメラを装着し、映像を100個の光の点に変換し、その信号を脳へつなぎます。(説明がアバウトでスミマセン、知識がたりません)脳は光の濃淡を感じるだけですが、それでも男性は始めて装着したときの感動を、白黒ではあるが町中の光がキラキラとかがやきそれは美しかった・・・と語りました。
見えない状態とたとえ未熟なドットではあっても、自分の前に広がる世界を感じることはこの上ない喜びのようです。
実は当時の研究者が亡くなって、装置の老朽化とともに100個あった点は今8個しか見えないようです。しかし彼はその装置を使い続けています。

カメラを装着した姿は、まったくSFに出てくる近未来のソルジャーそのものです。赤外線感知、ナイトスコープ、そんなものを想像させる特殊装置でした。カメラの映像をコンピュータで見る技術には毎日触れています。
それがどうやって脳につながるのか・・・考えただけで、身震いがしますが技術はもうそこまで来ています。

先天的障害や事故によって視力をなくした人が、カメラを使って動く映像をリアルタイムにフルカラーで見ることができたら、そしてその手術が簡単に出来るようになったら・・・なんてすばらしいことでしょう。
心からそう思いました。

私は以前タイムマシンになぞらえて、ネットにつながる人間は時間を節約できるという点でタイムマシンを手に入れたようなものだと書いたことがあります。そして別の視点をとれば、生身の人間では出来なかったことが出来るようになるという意味で、ネットにつながるコンピュータを駆使する人間はサイボーグになっていくと思ったことがありました。

今、情報を得るという行為、論理的な側面だけでなく、物理的に有機体が無機質なマシンであるコンピュータとつながりつつあります。合体といってもいいかもしれません。それこそサイボーグの誕生です。

このような生命にかかわる技術は不利益をカバーしている場合はとてもすばらしいのですが、いざその技術が人間の欲望を満たす方向へ進み始めたときに、とても恐ろしい影を帯びてくることは良くあります。

明日はそのあたりの分野へ入っていきましょう。

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2005.11.08

ターミネーター?「ITと視神経をつなぐ」

 まずサイボーグ。番組では左腕を切断しなければならなくなった男性に対して、腕の神経を胸に移植したケースについての報告です。
彼は神経を通して胸の皮膚をさわると、腕を触られている感覚があると堪えていました。脳は腕があったころの記憶と、実際に皮膚から伝わる感覚で腕がるように振舞うのでした。

ここでサイボーグ技術は神経を流れる生体電流を感知することを可能にし、コンピュータで制御する腕と指を動かすことが出来るようにしたのです。

彼はエアーポンプを使った駆動システムを自由に動かすことができ、特に従来ロボットで難しかった複雑な指の動きは圧巻でした。
彼は今も腕があるように感じるといっていました。まだコンピュータは大きく、それに駆動するシステムは大掛かりですが、人工の腕は人工皮膚をはがした仕掛けは、映画のターミネーターで見せた、アーノルドシュワルツネーガーの姿そのものでした。

神経を直接機会につなぐのではなく、ギプスのように接触した皮膚を通して電流を補足するということに大変驚きましたが、なるほど・・・と感心しました。

肢体をなくした人にとってこの技術は大きな福音となることでしょう。まさにサイボーグの誕生です。あと数年、いや十数年たてば身近な人の体として実物を見ることが出来るかもしれません。楽しみです。

       T2

2005.11.08

ターミネーター?「ITと視神経をつなぐ」

まずサイボーグ。番組では左腕を切断しなければならなくなった男性に対して、腕の神経を胸に移植したケースについての報告です。
彼は神経を通して胸の皮膚をさわると、腕を触られている感覚があると堪えていました。脳は腕があったころの記憶と、実際に皮膚から伝わる感覚で腕がるように振舞うのでした。

ここでサイボーグ技術は神経を流れる生体電流を感知することを可能にし、コンピュータで制御する腕と指を動かすことが出来るようにしたのです。

彼はエアーポンプを使った駆動システムを自由に動かすことができ、特に従来ロボットで難しかった複雑な指の動きは圧巻でした。
彼は今も腕があるように感じるといっていました。まだコンピュータは大きく、それに駆動するシステムは大掛かりですが、人工の腕は人工皮膚をはがした仕掛けは、映画のターミネーターで見せた、アーノルドシュワルツネーガーの姿そのものでした。

神経を直接機会につなぐのではなく、ギプスのように接触した皮膚を通して電流を補足するということに大変驚きましたが、なるほど・・・と感心しました。

肢体をなくした人にとってこの技術は大きな福音となることでしょう。まさにサイボーグの誕生です。あと数年、いや十数年たてば身近な人の体として実物を見ることが出来るかもしれません。楽しみです。

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2005.11.07

NHKの番組「サイボーグの現実」

 5日土曜日にNHKスペシャルで「サイボーグ」の現状について番組が放映されました。見た人も多いと思います。とても興味深い内容でかなりショックを受けました。

SFの映画やTVドラマ、アニメなどに出てくるサイボーグは実に精巧に進化を遂げています。人間の想像力はとてもすごく技術的な裏づけがないにしても様々な未来を見せてくれます。

ところがこの番組をみたら、今現実に起きていることがあまりにもすごく、SFのサイボーグはあと10年を待たずに、我々の社会に登場してくるのではないかとさえ思いました。

とてもたくさんのテーマがあり、たくさんのことを考えたのでしばらくはこのことを書いてみようと思います。

最初に基礎的な情報として、人間の体内には生体電流というものが流れていて、視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚などの五感や感情さえもこれらの電流が脳に伝達されて感じるものだということは良く知られたことですね。

今回の番組ではこれらの微弱な電流とそれを伝える神経細胞をコンピュータに接続することが可能になってきたというところから始まります。
そこには、ロボコップやバイオニックジェミー、そしてひょっとするとミュータントXが登場する可能性が紹介してありました。
同時に、人間は果たしてそこまでしていいのか?という命題も提示されてました。本当に難しい問題です。

では、また明日。 (^ー^)

サイボーグと言えば!009!

2005.11.07

NHKの番組「サイボーグの現実」

 

5日土曜日にNHKスペシャルで「サイボーグ」の現状について番組が放映されました。見た人も多いと思います。とても興味深い内容でかなりショックを受けました。

SFの映画やTVドラマ、アニメなどに出てくるサイボーグは実に精巧に進化を遂げています。人間の想像力はとてもすごく技術的な裏づけがないにしても様々な未来を見せてくれます。

ところがこの番組をみたら、今現実に起きていることがあまりにもすごく、SFのサイボーグはあと10年を待たずに、我々の社会に登場してくるのではないかとさえ思いました。

とてもたくさんのテーマがあり、たくさんのことを考えたのでしばらくはこのことを書いてみようと思います。

最初に基礎的な情報として、人間の体内には生体電流というものが流れていて、視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚などの五感や感情さえもこれらの電流が脳に伝達されて感じるものだということは良く知られたことですね。

今回の番組ではこれらの微弱な電流とそれを伝える神経細胞をコンピュータに接続することが可能になってきたというところから始まります。
そこには、ロボコップやバイオニックジェミー、そしてひょっとするとミュータントXが登場する可能性が紹介してありました。
同時に、人間は果たしてそこまでしていいのか?という命題も提示されてました。本当に難しい問題です。

では、また明日。 (^ー^)

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