スタッフブログ

2007.05.08

カリスマブロガー

世の中にはカリスマブロガーという人々が存在するらしい。
一日に6~7,000アクセスを集めるブログの作者らしい。
NHKのクローズアップ現代で特集していた。

カリスマブロガーはブログの内容により人々の信頼を集め、結果として発言力が大きくなっているという。人々が自分の意思決定の参考にこれらのブログの情報を参考にするからだ。

まあ、評論家やコメンテーター、オピニオンリーダーと呼ばれる人は今までにもいた。
ネット時代の評論家としてカリスマブロガーが生まれてきたと言えなくもない。

ブログの内容は様々な分野にわたり、まさに口コミの影響力は強大になってきた。信頼できる人の意見はたしかに判断の参考になる。


アフィリエイトというシステムがある。
商品の紹介や使ったあとの評価をブログなどに書く。これから購入しようという人はそれらの意見を参考に決断する。
賛同して「いいな」と思ったら、クリックしてその商品のサイトへ飛んで行く。

その「クリック」したのがだれの文章からか、という点に注目し、平たく言えば紹介料を払うというものだ。いちいち紹介者の名前を覚える必要も、あるいは客に聞くこともいらない。ネットのシステムがあればこその紹介システムなのである。

月額100万円超の手数料を得る人もいるらしい。

すごいな、と思う反面、「・・・しかし」と思う。なぜなら手段と目的が簡単に入れ替わる危険性があるからだ。
収入を得るため、その商品の評価をする、というのであればそれは今まで書いてきたブログとはちょっと性質が違ってくる。

純粋な商品の評価なのか、あるいは単なる「広告」なのか、実際にはとてもきわどいものになる。なぜなら、「よい評価」をしてそこから購入してもらえば、自分の収入になるのだから、つねに甘い罠が狙っている。

それにこのようなカリスマブロガーに商品をプレゼントし、ブログに書いてもらおうというマーケティングが企業ではやり始めた。

こうなってくると「自発的なブログ」なのか「企業のかたぼうを担いでいる」のかはとても微妙になってくる。このような企業の手先となったものを「偽ブログ」というらしい。

気づきあげた信頼を失うのも一瞬。それほどネットの威力は強大だ。

損得、経済的な価値が第一になったとき、もともと持っていた良さをなくすこともよくあること。さてカリスマブロガーのいきつく先は?

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